2DRPGの作り方10　UnityでNPCの会話システム・メッセージダイアログを作る

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前回までで2DRPGのNPCの移動処理をUnityとC#で実現してきました。

前回の記事：

前回はフィールドマップとダンジョンマップをマップ間移動処理を実現するマスイベントを作成しました。前回の記事：今回の記事ではフィールドマップに村人を配置していきます。 UnityでNPC（ノンプレイヤーキャラクター）を作る方法をマスターし...

今回の記事ではこのNPCキャラクターの村人と会話できるようにしていきます。

会話用のイベントの実装やメッセージダイアログの表示法などをマスターしていきましょう。

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会話用のイベントデータの作成
会話用のUIの作成
まとめ

会話用のイベントデータの作成

それでは実際に会話のためのイベントデータを作成していきます。

まず、「RPGSceneManager」スクリプトに以下の内容を追加します。

//RPGSceneManager.cs 会話内容を表示するための処理を追加
//次のものを追加（中身は後で記述）
public void ShowMessageWindow(string message)
{
}

//RPGSceneManager.cs 会話内容を表示するための処理を追加

//次のものを追加（中身は後で記述）

public void ShowMessageWindow(string message)

{

}

会話のイベントは「MassEvent」クラスの派生クラスとして定義します。

新しく「NPCEvent」という名前のスクリプトを作成し内容を以下のようにします。保存先はお好みでOKですが、記事ではAssets > Scripts > MassEventフォルダーの中に保存してます。

//NPCEvent.cs 会話用のイベントクラスの定義
using System.Collections;
using System.Collections.Generic;
using UnityEngine;

[CreateAssetMenu(menuName = "MassEvent/NPC Event”)]
public class NPCEvent : MassEvent
{
    [TextArea(3, 15)]public string Message;

    public override void Exec(RPGSceneManager manager)
    {
        manager.ShowMessageWindow(Message);
    }
}

//NPCEvent.cs 会話用のイベントクラスの定義

using System.Collections;

using System.Collections.Generic;

using UnityEngine;

[CreateAssetMenu(menuName = "MassEvent/NPC Event”)]

public class NPCEvent : MassEvent

{

[TextArea(3, 15)]public string Message;

public override void Exec(RPGSceneManager manager)

{

manager.ShowMessageWindow(Message);

}

「NPCEvent」はメニューのAssets > Create > MassEvent > NPCEventから作成できますので、新しく「NPCEvent」というイベントデータを作成してください。

保存先はお好みでOKですが、記事ではAssets > MassEventフォルダーの中にしています。

作成した「NPCEvent」データの設定内容は次のようにしてください。

//NPCEventの設定内容
Tile: 設定しなくてOK
Message:
フィールドからダンジョンに行けるぞ。
アイテムが欲しくなったら道具屋に、
回復したいときは回復屋に行くといいぞ。

//NPCEventの設定内容

Tile: 設定しなくてOK

Message:

フィールドからダンジョンに行けるぞ。

アイテムが欲しくなったら道具屋に、

回復したいときは回復屋に行くといいぞ。

会話用のイベントデータを作成したので、「NPCEvent」を「NPC」プレハブに設定できるように「CharacterBase」スクリプトを修正していきます。

//CharacterBase.cs イベントデータを設定できるようにする
//次のものを追加
    public MassEvent Event;

//CharacterBase.cs イベントデータを設定できるようにする

//次のものを追加

public MassEvent Event;

コンパイルできたら、「NPC」プレハブの「NPC」コンポーネントの「Event」フィールドに「NPCEvent」を設定してください。

会話用のUIの作成

次に会話内容を表示するためのUIを作成していきます。

次の手順でシーンにGameObjectを作成してください。

メニューのGameObject > UI > ImageをクリックしGameObjectを作成する
作成されたCanvasのGameObjectの名前を「MessageWindow」に変更
「MessageWindow」には「Image」という子GameObjectが予め作成されているので、その名前を「Panel」に変更する
「Panel」の子GameObjectにメニューのGameObject > UI > Textをクリックしテキストを追加する
テキストの名前は「TextTemplate」に変更する

GameObjectの作成ができたら、それらのパラメータを次のように変更してください。

村人のいる方に移動したら会話UIが表示され、メッセージが流れるようになっていればOKです。

まとめ

今回の記事ではNPCである村人と会話できるようにする処理を実装しました。

今回作成した会話用のUIは以降の記事でも使用していくのでしっかりと理解しておきましょう。

また、さらにメッセージダイアログを修正する案として、開く際にアニメーションさせたり、メッセージが終わったら何かしらの画像を表示したりするなども考えられますね。

興味がある方は作ってみるといいでしょう。

今回の内容をまとめると以下のようになります。

「CharacterBase」コンポーネントにイベントデータを設定できるようにした
会話用のイベントデータを作成
会話用のUIの作成
プレイヤーがNPCに話しかけると会話できるようにスクリプトを作成

それでは次の記事に行ってみましょう！

2DRPGの作り方11　パラメータ設定と武器・防具・回復アイテムをUnityで作ろう

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