20代後半だけどゲーム業界に就職できる?
ゲーム業界は成長分野であると同時に、働き手にとっても人気のある業界。
新卒で目指したものの上手くいかず、今は別の業界で働いているという人は多いのではないでしょうか。
憧れのゲーム業界、もう一度チャレンジしてみませんか?
今回は、20代後半の方向けにゲーム業界への就職方法について解説します。
👉 この記事で分かること
- 20代後半・未経験でも就職できる?
- 20代後半の人が応募できる採用枠とは
- 失敗しない書類選考や面接突破のコツ
- 就職がうまくいかない時は?
一般的に20代なら転職はしやすいと言われていますが、異業種からゲーム業界に入っていくときは意外に高いハードルがあります。
では失敗しないためにはどうしたらいい?
企業の採用に10年以上携わってきた筆者が、自らの経験もふまえて解説していきます。
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20代後半から未経験でゲーム業界に就職できる?
ゲーム業界は成長を続けており、今後も将来性が見込める業界でもあります。
ですから企業としては人手が足りなく、良い人材がいれば欲しい!と考えているところが多いです。
ですが、ここで注意したいのが「誰でも良いわけではない」ということ。
ゲーム業界は高い専門スキルが要求されますし、仕事も決して楽ではありません。
そこで、採用選考においては
「この応募者は本当に適正があるのか。」
「困難があっても乗り越えていけるか。」
が見られます。ここを説得力ある形でアピールしていくことが大切です。
20代後半・未経験からでも就職しやすいケースをご紹介しておきます。
◆20代後半からでも就職しやすいのは?
- ゲーム関連スキルを持っている
- スマホゲーム系企業を狙う
- アルバイトや派遣も考える
ゲーム関連スキルを持っている
まだ実務経験がなくても構いません。
選考でアピールできるような、何らかのゲーム関連スキルを持っていると強いです。
- 大学でプログラムやデザインを学んだ
- 専門スクールでゲーム制作を学んでいる
- 自分で作ったゲームがある など
それがたとえ未熟なものであっても、企業側はそこから将来性を読み取っていきます。
反対に、何も提示できるものがないと「本当にゲームに興味あるの?」と疑われてしまいます。
あまり興味がないと仕事がハードになった時に乗り越えられないのではないか?すぐ辞めてしまうのではないか?と判断されてしまう可能性も。
本当にゲームを作ることが好きなのか、そしてそれを行動で示すことができるかどうか。
ここが大切なポイントになってきます。
スマホゲーム系企業を狙う
ゲームというと、SwitchやPlayStationでプレイするコンシューマーゲームの開発に憧れる方も多いでしょう。
ですが、未経験からの就職を目指す場合にはスマホゲーム系の企業を狙うのがおすすめ。
=主なゲームの種類=
コンシューマー | 家庭用ゲーム機 (Switch・PlayStationなど) |
アーケード | ゲームセンターにある業務用ゲーム機 |
ソーシャル | SNS上にあるオンラインゲーム (人との繋がりや収集要素が強い) |
スマホアプリ | アプリをダウンロードして遊ぶゲーム |
上記のうち、ソーシャルゲームやスマホアプリなどがおすすめジャンルとなります。
これらはコスパ良く次々ゲーム開発できるという特徴があり、採用も積極的に行われています。
こうしたジャンルで実務経験を積むことができれば、今度はコンシューマーゲームも含めた転職の幅が広がるでしょう。
アルバイトや派遣も考える
もし事情が許すなら、アルバイトや派遣社員での採用も視野に入れていくと就職しやすいです。
雇用形態がなんであれ、ゲーム開発の現場で経験を積むことは、今後のキャリアに必ず役立つはず。
次の転職では「実務経験あり」として転職活動ができるようになりますからね。
また、アルバイトでの仕事ぶりが評価されて、企業の中で社員に転向する例もあります。
20代後半からゲーム業界を目指せる採用枠とは
20代後半ということは、いわゆる新卒採用のタイミングは過ぎているという方がほとんどでしょう。
では20代後半の人が応募できる採用枠には、どんなものがあるのでしょうか。
第二新卒
第二新卒について明確な定義はありませんが、いずれにしても新卒に近い立場で再チャレンジしている人、というニュアンスがあります。
一般の中途採用とは違い、未経験を前提としている求人が多いため、意欲やスキルを上手にアピールすることで、就職できる可能性が高まります。
ポテンシャル採用
通常、中途採用においては実務経験が重視されることが多い中で、
「まだ若手で経験は浅いが、これからの可能性を見込んで採用しよう」
といった考えのもと採用されるのが、ポテンシャル採用ということです。
ポテンシャル採用は、募集要項にその旨明記されているケースもあれば、明記されず「未経験歓迎」のように書かれることも。
ちなみに、先ほどの「第二新卒」もポテンシャル採用の1つと言うことができます。
ポテンシャル採用は「人材の長期育成」を前提としているため年齢がある程度限られています。
ですから20代のあなたにこそ積極的にチャレンジしていただきたい採用枠です。
未経験、あるいは経験が浅くても大丈夫。
現時点でのスキルや、ゲームに対する熱量をしっかりとアピールしていきましょう。
即戦力採用
3つ目にご紹介する採用枠が「即戦力採用」です。
基本的に中途採用の多くはこの即戦力採用であり、「実務経験2年、3年」といった条件が付いていることが多いです。
例えば、プログラマーとして何らかの言語の実務経験2年などアピールできる武器がある場合、この即戦力採用から応募することももちろん可能です。
失敗しない!20代後半からゲーム業界へ転職する方法
20代後半の転職は、第二新卒から即戦力採用までさまざまな採用枠で応募でき、30代・40代に比べると有利に転職活動を進めることができます。
とはいえ、誰でもカンタンに転職できるわけではないので油断は禁物。
ゲーム業界に限らず、転職活動において最大の難関となるのは、ずばり「書類選考」。
ここでドサッと落とされてしまうので、突破できないとお悩みの方は多いのではないでしょうか。
ですが、逆にいうと書類選考を通過できれば、内定の可能性がグッと近づいてくるということ。
ここからは、この書類選考も含めて失敗しない転職方法について見ていきます。
- まずは応募の数をこなす
- 書類選考を突破するコツ
- 面接を突破するコツ
- 転職エージェントを利用する
この順番で解説します。
まずは応募の数をこなす
転職活動は1〜2社の応募だけでサクッと決まる人もいるのは事実ですが、大半の人は数多く応募しているもの。
ちなみに転職サイト「マイナビ転職」によれば、20代後半での平均応募社数は7.1社となっています。
ですが、これはあくまで業種を絞らない平均値。
応募の数は最初から10社、20社と数多くこなすつもりでいるといいです。
というのも、企業側にも色々事情があるため、タイミング悪く採用を見合わせることもあるのです。
例えば、
- 超優秀な人材がいれば会ってみたいが、本当は積極採用していない(が求人は出している)。
- 繁忙期・閑散期といった都合で現時点では人材を欲していない(が求人はいつも出している)。
- タイミング悪く別の人で決まってしまった。など
1〜2社書類選考で落ちたからといって、そこで失敗と凹む必要は全くありません。
最初からある程度の数をこなすつもりで、どんどん応募していきましょう。
書類選考を突破するコツ
採用選考のスタートとなる、書類選考。
ここでは「本気度」と「ポテンシャル」をいかにアピールできるかが選考突破の最大のコツです。
具体例は次のようなものです。
- プログラム言語の使用経験と成果物
- デザインの成果物
- ゲーム制作に関するSNSやネット発信 など
やはりポテンシャル=潜在能力といっても、何かしら成果物として自分のスキルを可視化できるようにしておくことは必須です。
何も証明できるものがないと、やはり企業側も判断できないですからね。
それから、企業によっては調査票のようなものに「希望年収」を書く欄があります。
ここは「貴社規定にお任せします」がベター。
ただし、家庭の事情などで希望年収の絶対的ラインがある場合には、ここでちゃんと申告しておくことで、後々のトラブル防止につながります。
面接を突破するコツ
面接は「1次面接」が勝負どころ。
そこを突破できれば、あとは意思確認の意味合いでスムーズにいく可能性が高まります。
面接でも自分のスキルのアピールに加えて、ゲーム制作にかける本気度や熱量をしっかり伝えましょう。
- 自分で作ったゲームを提示できる
- その会社のゲームを熱く語れる
- ゲームに関する自分の活動をアピール など
そして、書類選考では分からない部分を面接では見られます。それは何かというと、
ずばり、「人間性」です。
こちらの話を聞く姿勢はあるか、コミュニケーション能力はあるか、人当たりはどうかなどですね。
この後ご紹介する転職エージェントなら面接対策もサポート。自分を客観的に見てみるいい機会になりますよ。
以上のことをまとめると、
- 本気度
ゲームが本当に好きで、本気でゲームを作りたいと思っているのか - スキル
本気度の証明として、実際にどんな行動をしてどんなスキルを持っているか - 人間性
周りや上司とうまくやっていけるか
月並みなようですが、この3点セットを兼ね備えておくことが大切なのです。
転職エージェントを利用する
失敗しない転職方法として、最後に転職エージェントについて紹介します。
転職エージェントは、求職者だけでなく企業側とも連絡を取っているのが特徴。
双方の事情を汲み取った上で求人を紹介してくれるので、採用のミスマッチを防ぐことができます。
◆転職エージェントのメリット
- 自分にピッタリの求人が見つかる
- 転職のプロに相談できる
- 応募書類や面接のアドバイスがもらえる
- 全て無料なので使って損はない
あえてデメリットを挙げるならば、自由気ままな転職活動ではなくなること、面談などの手間が増えること、でしょうか。
ですが、紹介された求人が気に入らなければ応募しなくてOKなので、無理をする必要はありません。
転職エージェントには、幅広い業種・職種を扱う「総合型」と、ある業界のみを専門に扱う「業界特化型」に大きく分かれます。
ゲーム業界への転職を目指すなら、おすすめしたいのが「業界特化型」のシリコンスタジオエージェント。有名タイトルを手がける憧れの企業も求人登録していて必見です。
ゲーム制作スキルが身につく!オンラインスクール
前述のとおり、採用選考においては自分で作ったゲームやデザインなどを成果物として提示できるかどうかが重要なポイントとなります。
そこで有効活用したいのが、ゲームのオンラインスクール。
スクールで学ぶメリットは2つ。
- 就転職で活かせる成果物ができる
- ゲーム業界の情報収集ができる
専門スクールなら、スキルを身につけながら就転職でアピールできる成果物(ポートフォリオ)まで準備できてしまいます。
まだアピールできるものをお持ちでない方には嬉しいですよね!
それから、ゲーム業界の情報収集ができるのもスクールのメリット。
ゲーム業界をよく知る講師に就職のことなどいろいろ相談できますし、就職サポートまで付いているところも多いです。
◆おすすめオンラインスクール
- テックスタジアム
- テックアカデミー
- SAMURAI ENGINEER
(各スクールの画像は公式サイトより引用)
テックスタジアム
TECH STADIUM(テックスタジアム)は、単なるプログラミングスクールではなく「ゲーム特化型スクール」であることが大きな特徴です。
◆TECH STADIUMコース例
- Unityコース【一般・超入門】
- Unreal Engineコース【一般・超入門】
- ゲームプランナーコース
- VRコース
- VFXコース
- 3DCGコース 他
このように、人気のUnityゲーム開発のほか、ゲームプランナーを目指せるコース、3DCGといったデザイン系のコースもラインナップ。
受講料もリーズナブルなので、転職に成功できればすぐに元は取れてしまうでしょう。
就職サポートが無料でつくのも魅力の1つです。
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テックアカデミー
TechAcademy(テックアカデミー)は、技術スキルだけでなく指導力も兼ね備えた「厳選されたメンター(講師)」によるサポートを強みとする大手プログラミングスクール。
◆おすすめコース:Unityコース
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メンターをつとめるのは、通過率10%の選考をクリアした現役エンジニア。
専属マンツーマンで学習をサポートしてくれるので、挫折せずにゲームの完成までやり遂げられます。
オンラインでプロになる
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講師は自習をサポートするのではなく、オンラインでしっかりレッスンしてくれるので安心度No.1。
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なかなか転職先が決まらない…そんな時は?
20代ということで年齢的には有利となる転職活動ですが、未経験となるとなかなか決まらないこともあるでしょう。
転職はどんな結果になるか分かりませんから、企業から内定をもらえるまでは今の仕事を続けるようにしてください。
そうすれば、転職活動のリスクを最小限に抑えることができます。
転職が一時的にうまくいかなくても、まだ諦めなくて大丈夫。
年齢的にまだまだリベンジできます。
Point1
そんな時にできることとして、インディーゲームの個人制作が挙げられます。
もしかしたら既にゲーム制作は始められているかもしれませんが、今はWebサイト上にもゲームの作り方が紹介されています。
当サイト「Unity入門の森」でも、Unityを使ったゲームの作り方を初心者向けに分かりやすく解説しています。
言語を未習得でも、少しずつステップアップできるように細分化していますので、よろしければ活用してみてください。
Point2
また、Wantedly(ウォンテッドリー)のような新しいタイプのSNS的求人サイトを使ってみるのも1つの方法です。
Wantedlyでは「採用面接」という枠を超えて、もっとカジュアルに企業と面談する機会を設けています。少し肩の力を抜いて、色々な企業の事業内容を見たり、実際に会ってみたりするのも良いかもしれません。
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- インターンシップに行かなくても現場実習が受けられる
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- 企業と協力しプロを目指せる
- 現役プロによる参加型講義
アミューズメントメディア総合学院は、卒業までの間に全部で6回、チームでゲーム制作実習を行います。
知識ゼロからの状態でも、実際にゲームを制作するという現場実習や受業を受けることで最先端の知識を短期間でスキルを身につけることができます。
机に向かって勉強するよりも、まずはゲーム作りに携わることが重要だと考えているので習得が早いです。
ゲーム業界への就職率も高く、内定先の職種は全てクリエイターなのもポイントです。
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まとめ
今回は「20代後半からゲーム業界へ」をテーマにお届けしてきました。
内容を簡単にまとめておきます。
◆20代後半からでも就職しやすいのは?
- ゲーム関連スキルを持っている
- スマホゲーム系企業を狙う
- アルバイトや派遣も考える
採用枠としては、20代だからこそ応募できる「第二新卒」や「ポテンシャル採用」を狙っていきたいところです。
◆失敗しない転職方法とは
- まずは応募の数をこなす
- 書類選考では可視化できる成果物でアピール
- 面接では熱量と人間性をアピール
- 転職エージェントを利用する
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